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本ページでは、所有しているキーボードの紹介および寸評、一部カスタムについて掲載します。キーボード史に残る名機や、珍獣クラスのものも数知れず。リベルタッチのモディファイ時にも各モデルの長所や個性を参考にしていることが多く、皆様のキーボード選びにもご参考いただけると幸いです。
 

(画像:FKB8540-052/B  Rotary-Encoder Special)
 

所有キーボード一覧(2025.1現在)

 
【リベルタッチ/FCL系キーボード】Libertouch Completed!
リベルタッチ FKB8540-001/W
リベルタッチ FKB8540-101/B
リベルタッチ FKB8540-051/W (+1)
リベルタッチ FKB8540-052/B (+2)
リベルタッチ FKB8540-551/G
リベルタッチ FKB8540-552/G
FMV-KB311(FKB8520-T207,1996)
FMV-KB312(N860-4874-T203,1995)
FMV-KB321(N860-8724-T610、Matt-Coating,1997)
FMV-KB322(N860-8768-T031、Industrial Gray,1999)
FKB8769-T052/20(Keycap-Conversion、Original Logo Plate)(+1)
PEERLESS(N860-4725-T101、OpenBox Stock)
 
【その他、各メーカーキーボード】
ACER 6311(HITACHI Brand、Acer Switch)
ACER 6311-B(CANON Brand、Acer Switch)
ALPS MCL-101(ALPS Pine Black)
ARCHISS Maestro FL(JIS、MX Clear)
ARCHISS Maestro TKL(JIS、MX Brown)
ARCHISS ProgressTouch Retro Tiny(JIS、Silent Red)
AT&T 8060-F402(FMV-KB312 OEM)※
AT&T KBD-305B(Model M Variant)
CHERRY G80-3600(JIS、KeyCap Mod)
CHERRY G81-3234 REUTERS(US、PCB Conversion、Silent Red)
CHERRY MX Silent G80-3494(US、Triumph Adler Modify、Silent Red)
DEC PCXAJ-BA(FMV-KB312 OEM)※
DEC PCXAL-FA(FKB4718-201 PEERLESS OEM)※
DEC PCXLA-KY(NMB RT6656TWJP OEM)
DELL AT101 "BigFoot"(OLD Logo、P/N 43197、Salmon ALPS)
DELL AT103 "BigFoot"(NEW Logo、P/N 47444、Silent-White ALPS Conversion)
DELL 1397651 Model M(OLD Logo,Oct/1992)
DELL 1397651 Model M(NEW Logo,May/1993)
DELL SK-D100M(GYUR93SK、Black ALPS)
FILCO FKB-107J-AI("翼"Variant)
FILCO Majestouch 2SS Edition(Full-Size、Speed Silver)
FILCO Majestouch 2SS Edition(TKL Speed Silver)
FILCO Majestouch AI(PBT Key-Conversion)
FILCO Majestouch Convertible2 HAKUA TKL(JIS、Silent Red)
FILCO Majestouch Ninja(KEYBOARD KOBO)
FILCO Zero(ALPS-Clone XM White)
・FILCO Zero Tenkeyless(ALPS-Clone XM White)
FOCUS FK-2001(ALPS-White)
・HITACHI   PC-KB4500G(FKB8769 OEM)※
IBM 1390131 Model M(Square Silver Logo)(+2)
IBM 1391401 Model M(Oval Gray Logo)
IBM 1391472 Model M "Space Saver"(Oval Gray Logo)
IBM 1394946 Model M "Industrial Gray"(Oval Black Logo)
IBM 79F0167 "5576-A01"
IBM SK-8825 "Preferred Pro"
iKBC CD108(Gateron-Brown→Feker Holy Panda)
Keychron C3 Pro(Gateron Red)
Keychron Q1 Max(Gateron Jupiter Banana)
NCR H0150-STD1-12-17(G81-3077SAU)
NMB RT6652TWJP(CMY-6D4Y6/B)
・NMB  RT6652TWJP(CMY-6D4Y6, OpenBox Stock)
NMB RT8255CW+(Hi-Tek Invader Switch, Erase-Eaze Edition)
NorthGate Omnikey 101(White ALPS)
NorthGate Omni key 102(y1989,Blue ALPS/Gold Label)
NorthGate OmniKey ULTRA(White ALPS,OpenBox Stock)
Olivetti ANK25-101(Using IBM SDL Cable & PS/2-USB Adapter)
Olivetti KBD-2812(G81-3000, Double-Shot)
PFU Happy Hacking Keyboard(PD-KB01)
PFU Happy Hacking Keyboard(PD-KB02)
PFU HHKB Hybrid Type-S"墨"(PD-KB820BS)
PFU HHKB Hybrid Type-S"雪"(PD-KB820YS、25th Anniversary)
Plat' Home FKB8579(UNIX Layout)
Plat' Home FKB8579-JIS(JIS Layout)
SANYO N860-4702-T102 AX KEYBOARD(PEERLESS OEM)※
SEGA HTR-2106 TERADRIVE KEYBOARD
Silicon Graphics AT-101"BigFoot"(9500829、Cream ALPS)
Silicon Graphics AT-101"BigFoot"(9500900、Cream ALPS)
Silicon Graphics FKB8520-214(FMV-KB311 OEM)※
Sun Microsystems 320-1267(JIS、N860-4874-T602)※
Sun Microsystems Type5 Keyboard(N860-8701-T01)※
Sun Microsystems Type5c Keyboard(N860-8703-T017)※
Sun Microsystems Type6 Keyboard(JIS、N860-8706-T017)
Sun Microsystems Type7 Keyboard(JIS、N860-8708-T017/20)
Tokai Rika ZENAIM Keyboard
Topre REALFORCE 89(ND0100)
Topre REALFORCE 91U(NG0100)
Topre REALFORCE 91 UBK-S(NG01BS)
Topre REALFORCE 91UG-S(NG31BS)
Topre REALFORCE 106(LA0100、Variable)
Topre REALFORCE 106(LA0200、30g、SuperWhite Keycap)
Topre REALFORCE 106UB(PJ0800、Variable)
Topre REALFORCE 108 Just My Shop(SJ08J0、45g)
Topre REALFORCE 108P-S(SI01TS、Variable-Silent、PS/2)
Topre REALFORCE 108B-MP(SI01M0、45g、PS/2)
Topre REALFORCE 108UBK-JS(ZH0100、45g)
Topre REALFORCE 108UBK-JS(ZH0200、45g)
Topre REALFORCE 108UDK(SJ38C0、30g)
Topre REALFORCE 108UG HiPro(YK0100、45g)
Topre REALFORCE 108UH-S(SA010S、45g)
Topre REALFORCE 108US(SJ38D0、30g)
Topre REALFORCE GX1(X1UCM1)
Topre REALFORCE PFU Limited Edition(Keycap-Mod、45g)+1
Topre REALFORCE R2TLSA-JP3-IV(APC-Silent、30g)
Topre REALFORCE R2SA-JP3-IV(APC-Silent、30g)
Topre REALFORCE R3(R3HA11、APC-Silent、45g)
Topre REALFORCE R3S(R3SA21、APC-Silent、Keycap-Mod、45g)
UNICOMP Mini M(US Layout)
UNICOMP Mini M(JIS/ISO Layout)
UNICOMP Ultra Classic 106(JIS Layout)
UNISYS JPH-106KBD(FKB4874-206)
VARMILO VM73M(MX Brown)
・WiNDy Alfeel (Solid Silver,ALPS-XM)
・WiNDy Alfeel HG(Solid Black,Cherry-MX Brown)
WiNDy Alfeel HG(Metalic Red,Cherry-MX Brown)
WiNDy VANGUARD V101(Carbon、NMB RT6656TWJP OEM)
WiNDy VANGUARD V101(Ice Blue Metalic、NMB RT6656TWJP OEM)
Zenith data systems ZKB-2(Green ALPS)
ふもコレ キーボード スタンダード(MX Brown)
 
※FCL OEM
 
……断捨離がんばろう。。それでも、以下のモデルは現在も探し求めております。
 
(Wishing Keyboards)
CHERRY G80-3060(60th Anniv. Black/Orange)
CHERRY G81-3011HAD(for TRIUMPH ADLER"Dario")
IBM 1395682 Industrial SSK(for Mopar)
・Northgate Omni Key 102(Silver Label, not Gold Label. I have seen only once on ebay website.)

Libertouch FKB8540-001/W

初代モデルの中でもUS配列は白ボディ/黒ボディともにユーズド市場でも見かけることが少なく、白モデル、それもコンディションの良い個体となると探すのにもひと苦労です。US配列の特徴ともいえる7Uのスペースバーには、リベルタッチシリーズ唯一のスタビライザーを装備。それでも2.75Uの右シフトキーなどには備わっていないことから、スライダーハウジングの精度が高いことを改めて実感できます。
余談ですがスペースバーは、他のキーのようなスライダー嵌め込み式でなく、フローティングマウントになっています。それゆえスペースバーの打鍵音に限ってはIBM・モデルMのような賑やかさで、静粛性が売りのリベルタッチに於いては異色の存在です。
 

リファレンスレビュー

富士通 Libertouch FKB8540-001/Wがやってきた


Libertouch FKB8540-101/B

リベルタッチのUS配列モデルはオークションやフリマでも見かける機会が少なく、JIS配列に比べると珍しい部類に入るでしょう。少ないからと言ってプレミアがつくわけではありませんが、日本であれ英語であれ、タッチの軽やかさは健在です。 
このUSモデルの特徴ですが、大きくは2つあります。ひとつはUS配列なので当然ですが、キートップにかな表記がありません。したがって見た目も精悍です。かな印字が無いという事はトップの摩耗に対しても日本語モデルほど神経質になる必要がなく、テカリの修復なども気負わずに掛けられます。
もうひとつの特徴ですが7U、つまり標準キー7個分の長さを誇るスペースバーです。さすがにこれだけ長いと、もはやキーとは呼べません。
リベルタッチの日本語モデルはスライダーとハウジングの精度が高く、その結果スタビライザーを必要としませんでした。さすがにUS配列のスペースバーだとスタビは存在しますが、面白いのはスライダーと左右両端の3点支持でなく、両サイドの2点支持となっている点です。メンブレンシートを押すセンター部分は浮いており、強めの打鍵をするとIBMのModel Mに勝るとも劣らない打鍵音を響かせます。リベルタッチを叩いて「ドゴォ!」というフィーリングを経験するとは思いませんでした。ある意味で事務コンや親指シフトモデルとはまた違った異端児です。
その他のキートップはというと、US配列でもうひとつ特徴的な右シフトに驚かされました。ほぼ3Uの長さにも関わらずスタビライザーは無し、左シフトや横長のEnterは言わずもがな。
「スタビなんて組立て精度が良くないから使うんだよ」、そんな富士通コンポーネントの自信が窺えます。
 

リファレンスレビュー

【高級キーボード】復活のLibertouch


Libertouch FKB8540-051/W

通常モデルは白と黒、ライトグレーの3色がバリエーションとして存在する中で筆者は白が一番のお気に入りです。本体色ゆえ日焼けに弱いものの、キーキャップの硬度も自分にはちょうど良く(黒だと少々柔らかく、グレーは逆に硬い)、いちばん指に馴染む感じがします。
ラバー荷重は45gで新型の35gと比べると重さを感じるものの、リアルフォースの45gよりは軽いです。一般的にラバードーム型のメンブレンキーボードはキーを押し切ったときに「べこん」と嫌な感触を伴いますが、それを一切感じないのがリベルタッチの凄いところ。ドーナツ状の中空ラバードームは一般的なラバードームと異なり、反発がイニシャル寄りになっています。そこから押し切るまでの着地点ではコイルスプリングがダンパーの役割をを果たすと同時に、ストロークエンドの手前で撫でるようにメンブレンシートを押してくれます。結果として指先にラバーの反動を感じることなく入力できる、本当に良くできた機構です。
 

リファレンスレビュー

続・リベルタッチ解体新書
モモンハン日記 Libertouch【リベルタッチ】 FKB8540 レビュー


Libertouch FKB8540-052/B

本稿を書いている2023年7月現在、ユーズド市場では一番多くのタマ数を確認できるのがこの初代黒モデルでしょう。一方で個体レベルは玉石混交といっても良く、コンディションの良好な個体に出会うには根気よく探し続ける必要があります。
黒モデル一番のメリットは、年式の古いモデルでも日焼けの心配が少ない点で、白モデルに比べると保管も神経質になる必要はありません。ただし全く心配ないわけではなく、キートップなどの印字(白文字)が黄変している個体も少なからず見かけます。
逆に一番の弱点は、キートップの摩耗が目立ちやすい点です。ユーズド個体のコンディションを見定める際に一番気になる部分でもあります。
筆者所有の黒モデルには、初代ならではのハード構成でもあるUSB1.1ポートを利用してロータリーエンコーダーを埋め込んでいます。本来ならば外付けのUSB接続にするところを、たまたまノブダイヤル単体の機能しかないエンコーダーを入手しました。寸法を測ったところ右上のデッドスペースに埋め込めることが分かり、ケースにドリルで孔を開け、USBポートから給電することで内蔵しています。LEDでRGB発光するパーツだったこともあり、パイロットランプも追加。「フリスク置場」と揶揄されることの多かったスペースを有効活用しています。
 
(以下、モディファイ点)
・ロータリーエンコーダー+パイロットLED搭載
・ケース内およびボトム静音化(EPDMゴムシートおよびWAKIスポンジ、EVAフォーム)
・全キーのラバー35g化(水色→オレンジ)
・キースライダー部分へのドライファストルブ塗布
・FUJITSUロゴ・メタルプレート追加(ETERNUS DX80用)
 

リファレンスレビュー

富士通 Libertouch FKB8540-052/B改造 「あなた好みの私にして!」
Watchmono【キーボード】富士通 『Libertouch』 レビューチェック
一目ぼれLibertouch(リベルタッチ)FKB8540-052のレビュー
富士通リベルタッチと東プレRealforceによる国内頂上決戦


Libertouch FKB8540-551/G

2018年に新型として再販されつつも、2021年に販売終了となったリベルタッチの最新モデル。カラーバリエーションは富士通の伝統ともいえるライトグレー1色で、キーキャップのかな印字有/無の2モデルのみ。本機はかな有モデルです。新モデルの中ではごく稀にユーズド市場でも見かけることがあります。もっとも出回ること自体がごく稀ですが、2024年11月現在ならば富士通専門店で新品購入も可能です。
送料消費税込みで4万円越えのプライスタグが付けられていますが、これを破格と見るか法外と見るかはユーザー次第です。恐らくは新型の製造台数自体が少ないでしょうし、販売店とて在庫を抱えるのも只ではありません。大枚の覚悟さえ決めれば、今でも新品を購入できるメリットは大きいです。
もっとも専門店のサイトでも在庫限りの表記ですので、完売もそう遠くないでしょう。新品を買い求めるなら今のうちです。

リファレンスレビュー

富士通 libertouchを使ってみた


Libertouch FKB8540-552/G

2018年に新型として再販されつつも、2021年に販売終了となったリベルタッチの最新モデル。こちらはキートップへのかな印字が無く、それ以外は同じ中身です。かつては富士通専門店でも新品購入可能でしたが、2024年11月時点ではすでに完売、入手するにはオークションやフリマサイトで根気よく探し続けるしかありません。
かな無とかな有の両モデルを所有するからこそ感じる違いですが、かな無モデルはキートップがテカってきた際のメンテナンスが楽です。かな有に比べて印字面自体が小さいので(=アルファベットのみ)、キートップの摩耗を修復する際にも神経質にならずに済むのです。
それゆえ筆者にとっても一番の主力機であり、勢い余ってエンブレムプレートの追加やケース内部の静音加工など、持てる限りのスキルを総動員してモディファイしています。どのような工夫を施しているのかは、本サイトのリファレンスレビュー(拙稿)をご笑覧ください。

リファレンスレビュー

リベルタッチ解体新書



FMV-KB311(FKB8520-T207)

FCLの独自型番(FKB8520)が示すとおり、リベルタッチの源流のみならず富士通キーボードすべての基礎をつくったのがこのFMV-KB311です。後のリベルタッチにつながる片鱗は各所にちりばめられ、たとえばミネベアに比べると厚みのある金属プレートの採用は入力時の安定感に大きく貢献しています。
キー配列もWindowsキーやアプリケーションキーの有無を除いてほぼ同じで、リベルタッチの108キーから2つ引くとそのままKB311の106キー配列になります。このレイアウトはIBMの5576-A01と同様、OADG(Open Architecture Design Group)が策定したキー配列に準拠したもので、入力方式の違いに関わらずもっとも癖のないレイアウトといえるでしょう。富士通もそうした認識があってか、カタログ掲載されているキーボードの大半には今もOADG準拠の記載があります。こうしたガイドラインに沿った設計は、後継モデル等との互換性を図るうえでも意外な恩恵をもたらしています。
 
レーザー印字が普及する前に製造されたFMV-KB311のキーキャップは含浸印刷を施すためにPBTを採用しており、実は後継のFMV-KB321や322、FKB8769等とのリプレースが可能です。スタビライザーの有無やスライダー位置の関係で完全互換ではありませんが、9割以上のキーキャップが流用できるのはレイアウト互換のおかげです。ただし、リベルタッチとの互換性はありません。
メンテナンス性の良さもFMV-KB311の売りのひとつで、同機のケースはネジを使わず、ドライバーなしでケースを開けることができます。長く使う上では、メンテナンス性の良し悪しも大事な要素です。
肝心の打ち心地ですが、入力機構自体は一般的なラバードーム&メンブレンなので特筆するほどのものはありません。それでもPBT製のキーキャップや金属プレートの採用が功を奏し、入力にも安っぽさは感じられません。軽快さがプラスに作用している好例といえます。
 

リファレンスレビュー

「シルキータッチ」と評されるメンブレンキーボードの完成形


FMV-KB312(4874-T203)

先代のFMV-KB311と比較して評価の低いモデルですが、個人的にはおおむね好意的に捉えています。何よりも筆者の評価ポイントで少なからぬ比重を占めるのがキートップの材質で、312は311と同様のPBT製。これはFCLがレーザーマーキングの手法を確立する前の製造だったため、シルク印刷を良しとせず含浸印刷(現在の昇華印刷)を採用したことに端を発します。
PBTのキーキャップは摩耗や黄変にも強く、ユーズド市場で出回る個体もケースに比べてコンディションの良いキーが多いです。
 
 

リファレンスレビュー

さらさら-FMVKB312
Qwerters Clinic-FMVKB312


FMV-KB321(N860-8724-T601)

前モデルのFMV-KB312からの大きな変更点は、キーキャップが含浸印刷のPBTからレーザーマーキングのABS製に変わったこと、そしてWindowsキーが追加されたことでしょう。これを退化と見るか、コストダウンの荒波を乗り越えるための適応進化と見るかは悩ましいところです。
Windowsキーの存在はOS史上最大のヒット作となったWindows95に端を発しますが、キーボードに対するコスト配分はCPUの日進月歩を埋め合わせるがごとく縮小の一途を辿ります。
Windows95登場以前のキーボード界がある意味での元禄繚乱だとしたら、95の登場はキーボードにおける「終わりの始まり」といっても過言ではないでしょう。FMV-KB321は、そうしたターニングポイントを象徴する1台です。
ABS製キーキャップへのレーザーマーキングはFCLが元祖と云われますが、多彩なOEM展開(日立やユニシス、東芝にエレコムなど多数。変わったところではオリベッティなども)と並んでコストダウンの決め手となりました。素材を見直すことで、製造コストは相当下がります。試作メーカー・ 株式会社渡辺製作所(https://www.watanabe-mfg.co.jp/)の調査によると、耐熱温度が150度近いPBTの1kg辺り単価は約6~7000円。対するABSは耐熱温度が80度前後と低いものの、1kg辺り単価は実に8分の1程度の約800円。コストダウンが至上命題の各メーカーが飛びついたのも頷けます。(グラフは同社出典、朱書きのみ筆者追記)
 

https://www.watanabe-mfg.co.jp/2016/07/post-1007/staffblog/
 
ただしそれがユーザーにとって幸福だったのかというと決してそうではなく、私のような好事家には何とも寂しい結果をもたらすことになりました。特にABSは経年による黄変が顕著で、市場に出回っているユーズド品も大半が無惨な黄色になっているケースがほとんどです。
 
入力装置としての性能やフィーリングはどうかというと、名機の誉れ高いFKV-KB311やリベルタッチと比べると、特筆すべきポイントは有りません。強いてあげるならば、指先の負担を軽減するカーブド構造でしょうか。
良くも悪くも、癖がない。もしかしたらそれが一番の美点なのかも知れません。メカニカルスイッチの様なフィーリングの個性もなければ、リアルフォースのような工業製品としての圧倒的なクオリオティを誇るわけでもない。HHKBのような携帯性とも無縁です。
文書作成やサイト管理などのプライベート用途でなく、通常のテレワーク業務で使う分にはFMV-KB321がいちばん重宝しています。キーボードとしての主張が少ない分、業務に集中できるのです。先人たちのレビューでも言われていますが、疲れ知らずで黙々と入力を続けるには本機のような無個性がちょうど良いのかも知れません。
 
私の所有機ですが、長く使うためにいくつかのモディファイを施しています。
・キースライダーへのドライファストルブ塗布(フッ素ルブ)
・キートップのUVカットコーティング(艶消しクリア塗装)
・全大型キーのスタビライザー追加(出荷状態ではEnterとスペースのみ)
・全大型キーのスライダー交換(FKB8724用、水色のテフロン樹脂製)
 
黄変とテカリの対策を兼ねたキートップの艶消しクリア塗装は好みが分かれるかも知れませんが、シボ加工のサラサラ感に変わるため気に入っています。一日の仕事を終えてキーボードを清拭するのも楽しみのひとつです。
 

リファレンスレビュー

猫のキーボードルーム ~Fujitsu FMV-KB321~
個人的に気に入っている富士通のキーボード(FMV-KB321)を再購入しました。


FMV-KB322(N860-8728-T001/T031)


(筆者所有機は、珍しい?インダストリアルグレー。IBMやNCRでおなじみのカラーで、キートップと比べるとケースはしっかりとしたグレー感)

(本モデルのカスタマイズではケース内に鉛を埋め込み、重量化を実施。適度な重さは安定感アップに貢献)

FMV-KB322は同321の直接後継と言えるモデルですが、OEMふくめ大量生産された321に比べると322はユーズド市場でもほとんど見かけることがなく、今となっては希少なモデルといえます(ただし、プレミアとは無縁)。
一見すると瓜二つに見えますが、それでも並べて比べるとケースの縦横寸法が微妙に異なり、また細かい部分に違いが見られます。そもそも全く同じモデルならばブランド(富士通)の製品型番やメーカー(富士通コンポーネント、FCL)の製造型番も違わないわけで、そこには明らかな差異が見て取れます。
 
FMV-KB321(N860-8724-T601)
FMV-KB322(N860-8728-T001)
 
N860~というのはFCLのOEM型番で、たとえばリベルタッチの兄弟モデルである事務コンキーボードにはN860-8540-T301の型番が与えられています。変わったところではSun MicrosystemsのType6キーボード型番がN860-8706-T217だったり、つまりはかつてのUNIXの覇者・Sunのワークステーション用キーボードもFCL製だったわけです。
 
その辺は1990年代の富士通とSunの蜜月関係を見れば不思議はありませんが、本題のFMV-KB。KB321からKB322に至る過程には何があったのか、いくつかの数字を紐解くと見えて来るものがあります。
 

その1、価格

富士通では代々「システム構成図(通称・シス構)」というPC本体から周辺機器までを網羅したパンフレットを発行していましたが、発売当時の標準価格を見ると驚くべき違いがありました。
先代のFMV-KB321に付けられたプライスタグは21,000円。対するFMV-KB322の標準価格は15,000円。特別な仕掛けもなく25%ものコストダウンを図るのは、並大抵の業ではありません。
同じモデルならば量産効果で初期投資が回収でき、コストダウンに踏み切ることもできるでしょう。ところがわざわざ金型を起こしてまでコストダウンを図ったのはなぜか。これはそれぞれのキーボードが富士通のデスクトップ機(FMV-DESKPOWER)の付属品でもあったことに由来します。
恐らくはPCのトータル価格を下げるため、ことマウスやキーボード等の入力デバイスも「入力さえ出来ればいいよ」とばかりにコストダウンの洗礼を浴びた。そう考えるのが自然です。
恐らくはそれ以外の理由もなく、いかにして価格を削ぎ落すか。乾いた雑巾をさらに絞るかのような、苛酷なまでの削減が求められたのでしょう。
 

その2、寸法

FMV-KB321と322を並べると分かり易いですが、両者の寸法はそれぞれ以下のとおりです。
 
FMV-KB321:452(W)×172(H)×40(T)
FMV-KB322:460(W)×156(H)×38(T)
 
322のほうがわずかに幅広く、逆にメインキーとFnキーの上下が狭くなっています。その一方で接地面積はというと、実はほとんど変わりません。

FMV-KB321:442(IN-W)×156(IN-H)
FMV-KB322:442(IN-W)×148(IN-H)
 
横幅の違いはケース上部の「ガワ」の違いでしかありません。これが何を物語るのかというと、つまりこういうことです。
ケースの強度を保ちつつ、小さくすることでケースのプラスチック材料を減らした。その一方でキーピッチやレイアウトは先代モデルを踏襲しつつ、選択と集中を突き詰めたものと思われます。
 

その3、重量

残念ながら製造メーカーであるFCLの公式サイトのみならず、インターネット上ではKB321と322の重量に関する資料は見つけることが出来ませんでした。
仕方がないので手持ちのキッチンスケールで測定したところ、FMV-KB321の重量は約830g、対するFMV-KB322は約810gでした。何度か測り直しましたが、少なくとも322の重量が321を上回ることは一度もありませんでした。
1割はおろか、せいぜい2~3パーセントの違いかも知れません。それでもこうした比較、さらにはFMV-KB311~312、321を経て322に至るまでの変遷を見ると、親会社(富士通)からの無理な要求に応えようとするFCLの、涙ぐましい努力の跡が垣間見えます。
その後の富士通キーボードはFMV-KBシリーズのメーカー型番を325以降も継承していきますが、製造自体はFCLの手を離れ、ChiconyやSilitekなどに取って代わりました。
タイピングのフィーリングや本体の質感もすっかり安っぽいものに変わってしまい、価格以外に褒めるところが無くなってしまったのは何とも残念です。
少なくともFMV-KB321やFMV-KB322は、コストダウンと向き合いつつも良い製品を作ろうという気概に溢れていました。黄変著しい劣化品と違い、コンディションの良い個体は最新のゲーミングキーボードにも負けません。
これは何も、富士通ブランドのキーボードが問答無用ですべて良かったわけではありません。本サイトの主役であるリベルタッチにも当てはまりますが、富士通のキーボードは、富士通コンポーネントの設計製造だからこそ良かったのです。
 

リファレンスレビュー

キーボードへのこだわり
 

FKB4725-501“PEERLESS”

リベルタッチの直系先祖は何かと問われたら、型番が示す通りFMV-KB311(FKB8520)であることに異論の余地はありません。しかしながら本稿で紹介するFKB4725-501、通称ピアレス(PEERLESS、無双鍵)の遺伝子も間違いなくリベルタッチに注入されている。筆者はそう確信してやみません。
 
メンブレン式キーボードでありながら、リベルタッチにも見出せる技術的な共通点は実に多いです。順に挙げるだけでも
 
・ラバー+スプリングによる、異なる押下特性の合わせ技
・独立スライダー採用による、摺動性の向上
・肉厚プレートによる、打鍵時の安定性
 
この辺は正に、リベルタッチの先祖と呼ぶに相応しいです。ピアレスの登場は1994年前後、対するリベルタッチは2007年の登場と10年以上のタイムラグがあります。KB311やピアレスを範として進化を遂げたのがリベルタッチ、そう喩えても言い過ぎではないでしょう。
これでキーキャップが黄変しやすいABSでなく、摩耗にも強いPBT製だったならば。その点だけは未だに口惜しい限りです。
 
独特のメカニズムが奏でるタッチはそれまでのALPS軸や座屈ばねとは明らかに異なります。さらには同じメンブレンのカテゴリに分類されながらも、NMBのゴムゴム感やIBMの座屈ばねとも違う。
最近の入力機構ではCherry MXの青軸や緑軸が入力のフィードバックを得られますが、ピアレスのフィーリングは正に「無双鍵」と呼ぶにふさわしい上品さ。無理やり挙げるならば青軸に近いということになるのでしょうが、MX青軸が「カチカチ」なのに対して、ピアレスの感触は「チッ」という感じ。思考を妨げないので、いくら叩いてもせわしなさを感じずに済むのです。
もっともわが国におけるキーボード市場は性能よりも価格ありきにシフトし、もはやキーボード如きに数万円も掛けられない、そんな風潮が蔓延しました。メーカーにしてみれば経営判断ということなのでしょうが、やはりどことなく寂しいし、物足りない。
そんな一抹の寂しさを感じつつも、キーボード元禄繚乱の華やかなりし時代を思い起こさせてくれる。PEERLESSにはそんな不思議な魅力があります。
また同時代のライバル機は、SGIなど一部のBigfoot、そしてModel MなどがこぞってキーキャップにPBTを採用しています。その中でもPEERLESSのキーキャップはもっとも表面のキメが細かく、他のモデルが木綿だとしたらPEERLESSのそれは「絹ごし」を思わせます。


その他のキーボード寸評

ACER 6311(HITACHI K6350061406)

一見ALPSの白軸を思わせる軽快なクリック感のタッチながら、その実は独自のスプリング・オーバー・メンブレンスイッチ(Acer Switch)を採用した興味深い一台。同スイッチはCANONの「6311-B」にも採用されていますが、JIS配列はこのモデルの他に「Densitron」ブランドなどごく一部のようです。

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ACER 6311-B(CANON Brand)

ACER(エイサー)が日立向けの6311と同様、キヤノンにOEM供給していたモデル。同社は1974年からの四半世紀間、電算機事業を展開。Windows95の登場前後も「INNOVA」ブランドのPCを手掛けていました。キートップがALPSと互換の本モデルはクリック感が強く、OmnikeyのALPS白軸をより軽快にしたようなタッチが印象的です。

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ALPS MCL-101

Cherry MXの登場以前に市場を席巻していた、ALPS軸のメカニカルスイッチ。採用キーボードは数多く存在しますが、こちらは珍しい本家ALPSブランドです。軸自体はPine Blackで特筆すべき点が無いものの、DELLおよびSGI比でわずかに一回り小さいケース形状や簡素なキーキャップはさながら「BigFootのプロトタイプ」を思わせます。

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Archiss MAESTRO FL

実直なキーボードを数多くリリースする、アーキサイトのブランドArchiss。一連シリーズのトップモデルには「MAESTRO」の名前が冠されています。Nキーロールオーバーを謳いゲーミング用と思いきや、グレー系の控えめなカラーやロープロファイルのPBTキーキャップなど、渋めのデザインが嬉しいです。所有機はCherry MXの中でも珍しいクリア軸を搭載しています。公式には発表されていませんが、同シリーズの2SがLEOPOLDの兄弟モデルということもあり、このMAESTROも同社のOEM供給を受けたものと思われます。

Archiss MAESTRO TKL

アーキサイトのトップモデル「MAESTRO」のテンキーレス版はフルサイズと同様に肉厚&ロープロファイルのPBTキーキャップ、ARCHISSデザインの赤いESCキーキャップが特徴的です。グレーの一色だと地味ながら、このESCが丁度よいアクセントになっています。全体のデザインも落ち着いた印象で飽きが来ず、キーボードは単なる入力装置ではない「文房具」なのだということを再認識させてくれます。

Archiss Progress Touch Retro Tiny

アーキサイトのブランド「Archiss」のスタンダードシリーズ「Progress Touch」。フルサイズとテンキーレスに続く60%サイズで、HHKBのレイアウトに慣れず苦労した特に好んで使いました。キーキャップはABSながら摩耗に強いダブルショットで、剛性感の高いケースと相まって好ましいタッチです。

AT&T 8060-F402

かつてはアメリカ最大の通信会社として君臨したAT&T。シンプルな外観の本モデルはFMV-KB312のOEMです。オリジナルの外観はUNISYSと同様のロゴ無しですが、所有機では「本来こうあるべきだった」形としてKBD-305Bと同様の「Globe」ロゴを復活させています。タッチはKB312とほとんど同じで、巷間で言われるぐらつきや作りの甘さは恐らく個体差でしょう。PBTキーキャップの硬質なタッチが心地よいです。

AT&T KBD-305B

IBMの名機・Model Mと同様の座屈ばね方式を採用しながらも、どこかしっとりとした印象のKBD-305B。本家Model Mがマスキュリン(男性的)なのに対し、こちらは何処かフェミニン(女性的)な端正さを思わせます。極太のSDLケーブルは細身のRJ12に置き換わり、またキーキャップのフォントも角が取れ、座屈ばねの反発もModel Mに比べて穏やかです。一方で座屈ばね特有のクリック感は健在で、紛れもない「Another M」と言えます。

CHERRY  G80-3600

MXスイッチの製造元として有名な独・Cherry社のフルサイズキーボード。MY世代に比べるとケースの肉厚が薄くなり、またPCBも金属プレートマウント無しと極めてシンプルな造りになっています。逆に簡素さゆえ、装飾やギミックでごまかしていない潔さが好印象です。ABSのキーキャップは好みでないため、ArchissのPBTタイプに交換しています。

CHERRY  G81-3234(REUTERS Edition)

タッチの軽量化と質感の変更、適度な重量感を出す為に中身をほぼ総入れ替えにしたモデル。スイッチは2種類スプリングのMYスイッチからMX Silentに変更しキーキャップもPBT化、併せてウェイトを300gほど敷き詰めています。MYスイッチの世代は最前列の軸が微妙にオフセットされ、市販のキーキャップが使えないのです。

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Cherry MX Silent (G80-3494 TA edition)

MXスイッチで知られるドイツ・Cherry社のUS配列キーボード。静音赤軸(Silent Red)を搭載した初期のモデルです。カスタマイズのモチーフにしているTriumph Adler(トライアンフ・アドラー)向けの「G81-3011HAD」はビンテージCherryの中で最も希少性が高く、いつかはオリジナルを手に入れてみたいと願っています。

DEC PCXAJ-BA(FMV-KB312 OEM)

DEC(Digital Equipment Corporation)ブランドのキーボードはChiconyやNMBなど複数のOEMモデルが存在します。本モデルもその中のひとつで、中身は富士通FMV-KB312とほぼ一緒です。それゆえコメントは312に譲りますが、かつてはSun、SGIなどともUNIX市場の覇権を争ったブランドゆえ、バーガンディ(深い赤紫)のロゴには単なる入力装置以上の畏怖を感じます。ちなみに筆者は黎明期の青ロゴを知らない世代です。

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DEC PCXAL-FA(FKB4718-201 PEERLESS OEM)

DEC向けの富士通コンポーネントOEMモデルはKB311ベースとKB312ベースが確認されていますが、PEERLESSベースも存在します。LEDがキートップ上にある関係で小ぶりのロゴ周りは若干寂しいながらも、オリジナルと同様にラバー&スプリング&プラスチックブーツの組み合わせは健在。タイプするたびに「チッ」と小気味よい音を奏でます。DECブランドのキーボードはこれまでにも何台か所有しましたが、本モデルが一番好みです。

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DEC PCXLA-KY(NMB RT6656TWJP OEM)

DEC向けのOEMキーボードは富士通コンポーネント製が多数を占める中、NMB(ミネベア)製も多数存在します。筆者が知る限りではRT6674系の106キーと、RT2300系/RT6656系の109キー。本モデルはその内のRT6656系です。通常のNMB RT66XX系はキーキャプの仕上げがシルク印刷+マットなクリア塗装できめ細かな手触りが特徴ですが、本モデルは幾分ラフな仕上がりです。

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DELL BigFoot AT-101 43197(Salmon)

細身のOLDタイプロゴが美しい、ビンテージDELLの代表モデル。"BigFoot"と呼ばれるタイプの中でも、Silicon Graphicsの9500900と並んで象徴的な1台です。同じOLDロゴでも後期のものはALPS軸も黒でキーキャップもABS製ですが、本モデルはALPS軸の中でも比較的静かと定評のサーモン軸で、キーキャップも肉厚のPBTが奢られています。

DELL BigFoot AT-103 47444

USキー配列が大半の"BigFoot"シリーズ中、筆者が知る限りではカールコードの30383とストレートコードの本モデルのみが数少ないJIS配列です(AXは対象外)。オリジナルはコストダウンが図られ、ALPS黒軸もPine(松)でなくBamboo(竹)グレードです。所有機はAppleキーボードに採用されていた消音白軸に交換しています。

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DELL Model M 1397651(Old)

外見上はIBMのModel Mシリーズと瓜ふたつですが、IBMから分社化したばかりのLexmark社によるOEMで中身は全くの同一品です。本モデル製造の1992年、同時のDELL社はマイケル・デル氏本人が起業したBTOメーカーに過ぎませんでした。DELLと言えばALPS軸のBigFootがあまりにも有名ですが、こちらも実に堂々としたボディで「双璧」と呼ぶにふさわしい存在感です。

DELL Model M 1397651(New)

1992年製のOldロゴと同様、IBMから分社化したばかりのLexmark社によるModel  MのOEMで中身は全くの同一品です。本モデル製造の1993年、DELLのロゴは従来の細身から現在でもおなじみのタイプに変わりました。小規模のBTOメーカーに過ぎなかったDELLがグローバル企業に躍進する、そんな転換期の一台です。

DELL SK-D100M

47444の大柄なBigFootケースを通常のフルサイズに縮小したようなモデル。IBMのModel Mに対する5576-A01的な存在で、普段使いではBigFootよりも扱いやすいかも知れません。DELLが本格的な日本進出を図ったのもこの時期で、1990年代初頭からWindows95が登場するまでの数年間は、キーボード史で最も豊饒な時代であったと言ってよいでしょう。

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FOCUS FK-2001

DIPスイッチカバーの「2001」とピアノの鍵盤を思わせるダストカバーが特徴的な、ALPS軸のキーボード。台湾の製造で源流が一緒なのか、Omnikey 101に近い構造です。採用軸には青や白、簡易など数種類が確認されていますが、Windowsキーを搭載しないXT/AT時代の物は標準ALPS軸が多い模様。所有モデルは標準の白軸ですが、いずれは青軸モデルを入手したいものです。

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FILCO FKB-107J-AI(藍)

ダイヤテックのブランド「FILCO」は現在でこそCherry MXをこぞって採用していますが、以前はALPS互換のXM軸が主流でした。その系統は正統派の「ZERO」シリーズ、そして「翼」「隼」「剣」などの個性派に分かれました。藍色のケースが印象的な本機は「翼」のカラーバリエーションで、その流れは後の「Majestouch-AI」や「キーボード工房」モデルに受け継がれます。Reference#1

FILCO Majestouch 2SS Edition

ダイヤテックのブランド「FILCO」、その中でもMetal SUSや工房などのカスタムを除き唯一のスピードシルバー軸採用モデルが「Majestouch 2SS Edition」です。Majestouch初のPBTキーキャップに加え、減光タイプのグラファイトLEDを採用するなど、ゲーミング用途とは一線を画す大人の印象です。黒とグレー、緑の配色は「TERADRIVEキーボード」の再来を思わせます。

FILCO Majestouch 2SS Edition TKL

「Majestouch 2SS Edition」はテンキーレス版も有り、デスク周りを広く活用できるのがポイントです。二色成型のPBTキーキャップは同社の「Lumi S」や浅葱カラーの「2SC」と異なり、黒やグレーの配色が逆のパターンになっています。

FILCO Majestouch AI(藍)

その名のとおり藍色のケースが鮮やかな、FILCO・Majestouchのカラーバリエーションモデル。キーボードの魅力を構成する要素は入力機構(メカ)やキーキャップの手触りなど幾つかありますが、外観もまた重要な要素であることを教えてくれます。キーキャップは同社のPBTタイプに交換、サラサラしたタッチも相まって入力時の満足度もアップです。

FILCO Majestouch Convertivle2 HAKUA TKL

良質なCherry MXキーボードを数多く生み出しているFILCO「Majestouch」シリーズ。その中でテンキーレス、Bluetooth対応、純白のデザインなど、筆者好みの要素が凝縮された1台です。最近はテンキーレス王座をKeychronのQ1 Maxに明け渡しましたが、その前は一番のお気に入りでした。キーキャップがABS製なのが唯一残念ですが、新型リベルタッチのテンキーレス版が登場する暁には、ぜひともベンチマークに加えて欲しい1台です。

FILCO Majestouch Ninja(Kobo)

フロントのキー印字が目を引く「Majestouch Ninja」のキーボード工房モデル。三価黒色クロムメッキ加工を施した独特のケース配色も相まって、タイピングもメンテナンスも楽しい1台です。願わくば、スピードシルバーの2SS Editionにも採用してほしいカラーリングです。

FILCO Zero

ダイヤテックのキーボードブランド「FILCO」がCherry MXスイッチを採用する前のメインストリームスイッチで、ALPSクローンXM軸を採用したメカニカルキーボード。打鍵感はNorthGate Omnikeyシリーズに近く、賑やかで爽快な打ち心地です(うるささと爽快感は紙一重)。簡易軸ということもあり本家ALPSよりもメンテナンスの難度は高いですが、大事に使いたい1台です。

Fujitsu Component FKB8769-T502/20

所有するテンキーレスキーボードの中で最も頼りにしている普段使いが、富士通コンポーネントのFKB8769です。外観はさながらFMV-KB321のテンキー部分をバッサリ省いたような印象ですが、メンブレンシートの下にアルミ板が敷かれ、またケースがコンパクトになった結果、タッチや剛性が向上しています。一見地味なスタンダード状態からは日立向けOEMのキーキャップ(黒部分)と、FMV-KB311のキーキャップ(スペース以外の白部分)、さらにはOEM用のブランクスペースにアクリル板の富士通ロゴを貼り合わせています。

IBM Model M 1390131

「シルバーバッジ」「角ロゴ」などの通称で特に評価の高い1台。中身自体は1391401とほぼ同じながら、丸ロゴに比べるとこちらの方がデザイン的に収まりが良く、人気があるのも頷けます。Model Mは製造時期によってLexMark製やUNICOMP製もありますが、この1390131は純・IBM製なのも大きなポイントです。所有機はBolt ModにRGBキーキャップ交換など手を加えており、手持ちの中でも五指に入るお気に入りです。

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IBM Model M 1391401

元々はJIS配列しか興味の無かった本サイト主が、「このキーボードを叩けるようになりたい」とばかりにUS配列を克服するきっかけとなったモデル。バックリングスプリング式のIBMキーボードといえば5576-A01が有名ですが、「打ち抜く爽快感」は1391401も甲乙つけがたいです。US配列キーボードの原器とも言える存在で、まさに「始祖の巨人」です。

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IBM Model M 1391472

"Space Saver"のサブネームを持ちながらも、一般的なテンキーレスと比べたら圧倒的な大きさと存在感。Model Mのテンキーレス版もまた、フルサイズと同様にIBMの座屈ばねキーボードを代表するモデルです。単純にテンキー部分を削ぎ落したと思いきや、ロゴ部分が狭く、またケースの高さも微妙に低いです。

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IBM Model M 1394946

"Industrial Gray"のサブネームを持つ、産業現場向けのモデル。油脂や埃が目立ちにくいグレーの外観は、幾多のバリエーションを持つModel Mの中でも特に異彩を放ちます。ビンテージキーボードのファンなら一度は訪れる「SANDY55」さんのサイトでは白いアクチュエータープレートですが、こちらは後期モデルゆえか黒。しかも排水機構も備えています。過酷な環境下での用途を考えたら、ある意味こちらの方がModel Mの完成形と呼べるでしょう。

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IBM 79F0167(5576-A01)

「Model M」がANSI配列キーボードの始祖だとしたら、こちらの5576-A01はJIS配列の原点と呼んで差し支えない名機です。Model Mと同様のバックリングスプリング機構を採用していますが、ケースやハウジングの精度はこちらの方が高く、タイピングの反響音も心なしか上質な感じがします。「大理石をパチンコ玉で叩いたような音」とはよく言ったものです。

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IBM SK-8825(Preferred Pro)

Enhancedから続くバックリングスプリングの伝統を捨て、コストダウンを最優先とした宗旨替えのラバードームメンブレンキーボード。タッチやメカニズムに関しては特筆すべき点がない一方、最上段を斜めに切り落としたデザインやブルーのEnterキーが新鮮です。IBMのPC事業がLenovoに移管された現在も、同キーボードのデザインアイコンとなっています。

iKBC CD108

フルサイズのJIS配列でホットスワップ、PBTキーキャップ、減光タイプのLEDなど、新興勢力の中では群を抜く完成度の高さが光ります。キーボードの用途が殆どデスクワークの筆者は入力ツールとしての基本性能を重視する傾向があり、無線も不要なので「必要にして十分」。文房具としての満足度が高い一台です。所有機ではホットスワップの特性を活かしてFeker Holy Panda軸に交換、最高の底打ち感を楽しんでいます。

Keychron C3 Pro

徹底的なコストダウンを行ないながらも最高のパフォーマンスを追究した、KeychronのAmazon専売モデル。ともすれば「ペヤングソース焼きそば」の本家に対する「ペヨング」かと思いきや、実売7k前後でガスケットマウント、単色ながらもLED搭載、しかもPBTキーキャップ搭載は見事です。特筆すべきはスペースバーのタッチで、上位モデルにも負けない「ビシッ」と硬質な打ち心地を楽しめます。内心は白色だと良かった赤い単色LEDも慣れればさほど気にならず、これはこれで「やるじゃない!」と思えてくる。エントリーモデルと呼ぶのも憚られる、そんな実力機です。

Keychron Q1 Max

意欲的なモデルを次々と発表し続け、現在最も勢いのあるメーカー「Keychron」のトップモデル。同じシェルホワイトでもキーキャップがQ1 Proの透過ABSから無透過PBTに変更されました。色合いも純白からクリームホワイトに変わりましたが、元々Q1のバックライトLEDは隙間から漏れる程度なので充分です。余談ですが、Q1 MaxとQ1 Proでは最前列(R1)のレイアウトが微妙に異なります。

NCR H0150-STD1-12-17(G81-3077)

MXメカニカルスイッチで有名な独・Cherry社。同社キーボードの中でも、オリベッティ向けのKBD2812(G81-3000)、TA(Triumph Adler)向けのG81-3011と並ぶ「ビンテージCherry御三家」のひとつです。IBMのModel M、DELLやSGIのBigFootに比べると地味ですが、個人的には両者に並ぶビンテージキーボードの花形です。

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NMB RT6652TWJP(CMY-6D4Y6/B)

かつては富士通コンポーネントと並んでメンブレンキーボードの雄と称されたNMB(現ミネベアミツミ)製の標準モデル。入力方式自体はメンブレンタイプですが、各接点には独立ラバードームがセットされ、ラバー同士の相互干渉が無くスッキリとした打ち心地を楽しめます。リベルタッチやリアルフォース等の上級モデルに比べると金属プレートの薄さが指摘されますが、他方で入門グレードと比べるには高品位すぎるほど。間違いなく一時代を築いた、中堅どころの名機です。

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NMB RT8255CW+

NMBといえば良質なラバードームメンブレン式のキーボードを多数リリースしていますが、本モデルは同社に珍しいメカニカル式。その形状からインベーダースイッチとも呼ばれ、MXの青軸を軽くしたような小気味よいクリック感が魅力です。外観上の大きな特徴は分割式のスペースキー「Erase Eaze」で、バックスペースや通常スペースなどに切り替え可能です。

Northgate Omnikey101

ALPS軸を搭載するビンテージキーボードの中では、DELLやSGIなどのBigFootと人気を二分するほどのNorthgate。その中でも一番オーソドックスに使えるのがOmnikey101です。ロゴパネルの下にはAXやXTなどオールドPCでの使用や、Ctrlキーの入替を行なうDIPスイッチが格納されています。キーキャップはABSのダブルショットで、摩耗に強いのが嬉しいです。

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Northgate Omni key/102

名うてのITジャーナリスト・元麻布春男氏が愛用していたことでも知られるOmnikey102。2011年に急逝された氏を偲んで入手した、思い出の一台です。GOLDラベルの初期型はALPS青軸を採用していますが、白軸で感じるような引っかかりもなくタッチも軽快。余談ですが101と同様、キー配列は幾つかのバリエーションがある模様。いずれはSILVERラベルも欲しいです。

Northgate Omni key ULTRA

シリーズ中一番のキー数を誇り、6pinPS/2のみならず4pinのADBインタフェースも搭載した野心的なモデル。US配列のキーレイアウトが101/104に集約される以前の、百花繚乱的な名残を感じられます。キータッチはALPS白軸そのもので、叩いた感触は大柄なOmnikey101といった感じです。特異なレイアウトもあり、手持ちの中ではSun Type5/5cと並ぶ大きさです。

Olivetti ANK25-101

KBD2812と共に「双璧」と呼ばれる、オリベッティの頂点キーボード。実測2.2kgのボディはModel MやBigFootに並ぶ存在感を放ち、厚めのスチール板とPBTキーキャップの組み合わせはしっとりした打ち心地です。接続ケーブルはSDL-Dsub5ピン(!)なので現代のPCには使えませんが、Model Mのケーブルで代用できます。青い昇華印刷キーとケース上部のパネルがお洒落です。

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Olivetti KBD2812

独・Cherry社の製造によるモデルで、複数のバリエーションを持つ「G81-3000」のひとつ。ビンテージCherryの中ではNCR向けの「G81-3077」、TA向けの「G81-3011」と並ぶ「御三家」のひとつで、ダブルショットもしくは昇華印刷で青い印字のキートップはオリベッティキーボードの中でも特に美しいと評価の高い一台です。

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PFU Happy Hacking Keyboard PD-KB01

今では60%キーボードのみならず、わが国を代表するハイエンドキーボードの一角を占めるまでになったPFUのHHKB。その始祖でもあるPD-KB01は和田英一・東京大学名誉教授の理想を具現化する形で500台の小ロットが生産されました。性能だけならば最新型が最良ではある一方、独創的なパッケージングや「カウボーイの鞍」に代表される哲学などは現在も色褪せません。

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PFU Happy Hacking Keyboard PD-KB02

初代PD-KB01のスタートで手ごたえを掴んだPFUが、満を持して一般向けにリリースした後継モデル・PD-KB02。巷間では量産モデルのイメージで語られますが、実際にはMac対応(◇はじめ幾つかのキートップ印字が違う)、DIPスイッチのモード追加など細かな部分で機能が拡張されています。それ以外の違いは特にありませんが、01/02並んでわが国のみならず世界のキーボード史に一石を投じた事は間違いありません。

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PFU Happy Hacking Keyboard "墨"(PD-KB820BS)

HHKBは独特のミニマルな配列ゆえ操作には慣れが必要ですが、机周りを広々と使えるのは習熟ハードルの高さを乗り越えるだけの恩恵をもたらしてくれます。墨モデルの昇華印刷キーキャップはビジュアル面でスマートな反面、見づらさが悩みどころ。所有機では游舎工房のレーザー刻印タイプに交換し、見映えと実用性の両立を図っています。最新のSTUDIOモデルが登場した現在でも、筆者にとってはHHKBのベンチマーク的な存在です。

PFU Happy Hacking Keyboard "雪"(PD-KB820YS)

漆黒の「墨」モデルに対抗するがごとく2021年に登場した「雪」モデル。これまでにもHHKBに白モデルは存在しましたが、いざ雪モデルと比べてみるとその差は歴然。ここまで来るとキーキャップも無刻印にすれば良さそうなものですが、ブラインドタッチが出来ないのもあり標準のままで使用しています。まったくの余談ですが、この25周年モデルはケースにも「Type-S」のロゴが存在しない純白モデルです。ホワイト系のHHKBでは、今なお一番の希少モデルかも知れません。

Plat' Home FKB8579

巷間では「HHKBキラー」とも呼ばれ、緑のFnキーが印象的なぷらっとホームの独自企画モデル、FKB8579。日本語配列の型番は後ろに-JISが付きますが、UNIXレイアウトのこちらは8579止まり。メーカーとしては恐らくこちらがオリジナルなのでしょう。初代HHKBでは方向キーがFnとの併用だったため多少の不便さを伴いましたが、比べてみるとありがたみを実感します。キーキャップはSunのType5~7と互換性があり、Type5のPBTキャップに入れ替えています。

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Plat' Home FKB8579-JIS

UNIX配列/JIS配列ともにこのFKB8579は富士通高見澤コンポーネント(現・FCLコンポーネント)の製造、つまり初代HHKB(PD-KB01/PD-KB02)の姉妹機です。HHKBと同様にキー数を極限まで絞り込んだこともあり操作には慣れを要しますが、方向キーが独立しているのは筆者好みで有難いです。キーキャップはUNIX配列と同様にSunのType5~7と互換性があり、こちらははType5cのPBTキャップに入れ替えています。

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SANYO  N860-4702-T102  AX KEYBOARD

富士通コンポーネントの一連型番「N860-4702-T102」が示すとおり、FKB4700シリーズ、つまりPEERLESSの兄弟モデルです。JIS配列が存在しないと思われるPEERLESSにおいては、もっとも現実的な日本語キーボードでもあります。AX配列は主流JIS配列のOADGと異なる一方でANSI配列に拠る部分もあるため、使いこなすには若干の慣れが必要です。恐らく初心者にとって一番のハードルとなるであろう全角/半角の切り替えは、「Caps Lock」の単体押しで行います。

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SEGA HTR-2106 TERADRIVE KEYBOARD

SEGAの家庭用ゲーム機「メガドライブ」とIBM-PCを合体させた異色のマシン・TERADRIVE(テラドライブ)専用のキーボード。Model Mほどの頑強さではないものの、家庭用マシンとしては豪勢なALPS製のバックリングスプリング式です。タッチそのものはModel Mや5576-A01よりもPEERLESS(FKB47xx)に近く、この辺はスプリング荷重の違いも関係しているのかも知れません。

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Silicon Graphics AT-101/9500829

SGI製ワークステーション付属キーボードの中でも、御影石調の9500900と人気を二分するモデル。ベージュ色のケースは上品さに満ち溢れ、筆者は「貴婦人」と呼んでいます。世代的には9500900よりも少し前ですが、スタビライザーの太さやマウントプレートも厚みがあり完全な上位互換です。コストダウンの心配をする必要がなかった「幸福な時代」の名機です。

Silicon Graphics AT-101/9500900

1990年代に一世を風靡した映像ワ-クステーションの雄・シリコングラフィックス社。同社のキーボードで最も代表的な一台が「御影石」こと9500900です。その巨大さから“BigFoot"の通称でも知られ、DELLのOLDロゴと並んで人気の高い一台です。スイッチは9500829と同様にALPSの消音クリーム軸を搭載、所有機は立体エンブレムにモディファイしています。

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Silicon Graphics FKB8520-214

シリコングラフィックスの「御影石」シリーズで唯一のJIS配列モデルです。富士通コンポーネント・FMV-KB311(FKB8520)のOEMモデルで、ケース色を除きほぼ同一と言ってよいでしょう。311と同様にスペース以外のキーキャップはPBT製で、ラバードーム+樹脂製スライダーと相まってソフトなタッチです。所有モデルではLEDを高輝度の青紫にモディファイしています。

Sun Microsystems  320-1267

Sunのキーボード中で筆者がもっとも使いやすいと感じるキーボードで、FMV-KB312の進化形ともいえるのが320-1267です。刻印のないキーも反応し、実質的な109キーボードとして動作します。Type5譲りの無駄がない外観で、数多く存在するFMV-KB312のOEMモデルの中でもお気に入りの一台です。

Sun Microsystems Type5

かつてはUNIX分野において絶対王者と呼べる存在感を示したサン・マイクロシステムズ。独自OS・Solarisの操作に特化したコマンドキーを左側に備え、実測508mmという圧倒的な幅を誇ります。Windows環境でも一般的なUS配列として問題なく使え、PBTのキーキャップに2kg近い重量で安定感のあるキータッチです。無駄のない外観は、キーボード史の中でも屈指の美しさです。

Sun Microsystems Type5c

Type5との外観上の違いは、接続ケーブルが本体直結なのと、底部のチルトスタンドが巨大な一本脚からリベルタッチ同様の小さな二本脚になっている点。手に持ち比べると重量も違いますが、初見の人はおそらく見わけがつかないくらいのうり二つです。富士通コンポーネント製キーボードの系譜としてはこちらもFMV-KB311/312に連なり、キーキャップがPBT製です。

Sun Microsystems Type6

Sunが誇るType5の後継として登場した「Type6」からは、それまでのミニDIN(8Pin)から時代の流れに沿ったUSBモデルが登場。コストダウンの洗礼を受けながらも、比較的扱いやすいモデルになりました。一連のSun用キーボードは富士通コンポーネントが手掛け、本機はFMV-KB321に近い構造です。外観がチープになった一方、薄紫のケースやキートップがお洒落です。

Sun Microsystems Type7

Linuxの台頭以降、SunのSolarisはUNIX系OSとしての圧倒的な優位性を失い、またSun自身もOracleに買収されることでハードメーカーとしての終焉を迎えました。ある意味でType7は「Sunの最期を看取った」モデルとも言えます。左側のコマンドキーや右上のマルチメディアキーは相変わらずWindows上で動作しませんが、それ以外は到って普通のPCキーボードとして使用可能です。

Tokai Rika ZENAIM KEYBOARD

2023年に彗星のごとく登場した、東海理化のブランド・ZENAIM(ゼンエイム)。従来のMX系スイッチやリアルフォースの静電容量とはまったく異なる新たな入力方式「無接点磁気センサー」を採用し、軸のガタつきを極限まで排除。高級文具を思わせる質感の高いアルミケースと相まって、硬質な打鍵感が小気味よいタイプ音を奏でます。

Topre REALFORCE 89(ND0100)

REALFORCEのテンキーレスモデルにあって、可能な限りの無駄を削ぎ落した一台。フルサイズと違いキー数すら省いた青いロゴは、この一台こそが原点であることを静かに主張するかのようです。所有機は静音プランジャー換装に伴い「S」ロゴ、また2mmスペーサーを追加しています。ここまで静音化を進めると、IBMを代表するテンキーレス「Space Saver」とは見事なまでに真逆のタッチを楽しめます。

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Topre REALFORCE 91U(NG0100)

前身の89に対し、こちらはwindowsキーとアプリケーションキーを追加。USB接続モデルとなり、後継モデルの製品名は89+2+Uで「91U」となりました。一見すると進化型であるはずの本機よりも89の方が高い市場評価を得ている点は何とも興味深いです。「89」のPS/2自体はレガシーインタフェースながら最近ではNKRO、いわゆるキーの同時押しが注目されるようになりました。最新機種であることと評価は必ずしも一致しない、ビンテージキーボードの面白いところです。

Topre REALFORCE 91UBK-S(NG01BS)

REALFORCE第1世代の中では珍しい、紫プランジャーの静音モデル。もちろん変荷重(30g/45g/55g)+静電容量無接点方式がもたらすタッチは極上そのもので、雑念なくタイピングに集中するのには最高の筆記具です。唯一の弱点は、黒モデルに共通するABSのキーキャップ。摩耗に弱いため常用が憚られがちですが、コンディションが良ければグレーや白にも負けない精悍さです。

Topre REALFORCE 91UG-S(NG31BS)

こちらの91UG-Sも紫プランジャーの静音タイプで、変荷重の91UBK-Sに対しオール30g+静音、加えてキーキャップがグレー1色の珍しいモデルです。白系の肉厚なキーキャップに比べると若干柔らかめながらも、摩耗や黄変に強いPBTは気負うことなくガンガン打鍵できます。ArchissのMAESTROシリーズにも通じますが、黒とグレー基調のデザインは飽きが来ません。

Topre REALFORCE 106(LA0100)

銀行ATMのテンキーや業務用OEMキーボードなど手掛けていた「東プレ」が満を持して送り出した、静電容量式キーボードのファーストモデル。キーポジション毎に押下荷重をチューニングした変荷重のラバーカップ、反発力を意識させないコニックリング(円錐ばね)などの独自性はリベルタッチの誕生に最も大きな影響を与えました。オール30gの106Sとは好みが分かれますが、良し悪しではなく文字通り「好みの問題」。どちらも文句なしの名機です。

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Topre REALFORCE 106S(LA0200)

圧倒的な耐久性と高品質を武器に、一躍プレミアムキーボードの代名詞となった東プレのファーストモデル。LA0100のLEDカバーがグレーなのに対し、LA0200はホワイトなのが外観上唯一の違いです。キー荷重もLA0100の変荷重(30g/45g)に対しこちらはオール30g、軽いタッチを求めるユーザーに根強い人気を誇ります。所有機はホワイトラベルにちなみ、キーキャップもR3S用のスーパーホワイトに交換。折を見て静音プランジャーにモディファイしたいです。

Topre REALFORCE 106UB(PJ0800)

ホワイト系で事務機然とした106シリーズに一石を投じた、ブラック系のモデル。黄色のカバーに初の青色LEDを採用し、接続インタフェースにもUSBを採用。ホワイト系に食傷気味だった層にも好評を博し、カラーバリエーションを楽しめるようになりました。また一連シリーズの中で初めて印字にレーザーマーキングを採用し、業務用途からより広い層へのアピールを担った1台でもあります。

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Topre REALFORCE 108 Just My Shop(SJ08J0)

「一太郎」で知られるジャストシステムとのコラボレーションを模索し始めた、初期の1台。JUSTSYSTEMロゴのLEDカバーや赤いEscキーなど、ジャストらしさを連想させるアクセントが各所にちりばめられています。余談ですが赤いLEDの搭載モデルは歴代でも本モデル(SJ08J0)と106UBベースの106配列版(PJ08J0)、G-Tuneとのタイアップによる108B-MP(SI01M0)の3台のみです(筆者調べ)。

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Topre REALFORCE 108P-S(SI01TS)

リアルフォースのアイデンティティとも言える変荷重と、PS/2接続による完全NKRO。そして紫の静音プランジャーを採用した、PS/2接続の頂点モデルです。ゲーミング前提のモデルではありませんが、その実力は推して知るべし。それ以上に目を引くのはミディアムグレーの機能キーです。通常108のライトグレーは精悍さに欠け、またSJ38COなどの墨色は視認性が劣ります。本モデルは双方の弱点を見事に克服両立し、トップモデルに相応しい仕上がりです。

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Topre REALFORCE 108B-MP(SI01M0)

「G-Tune」ブランドを展開するマウスコンピュータとのコラボモデル。NKROに対応するためのPS/2インタフェースを採用し、108P-Sのカラーバリエーション/45gモデルとも言えます(108P-Sは変荷重)。赤色LED以上に目を引くのはキーの隙間から見えるベースプレートで、「学ランの裏地」のごとく控えめながらも強烈な個性を放ちます。

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Topre REALFORCE 108UBK-JS(ZH0100)

ワープロソフト「一太郎」で有名なジャストシステムとのコラボ企画で誕生した1台で、このモデルからはZH~のシリーズ型番がスタート。東プレ製品ラインナップの1バリエーションに過ぎなかったSJ08J0からの変更はLEDが赤から青に、またカバーデザインも変更されています。また微妙な違いですが、ケースも標準モデルに比べ僅かに青みが掛かっています。

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Topre REALFORCE 108UBK-JS(ZH0200)

先代ZH0100からのマイナーチェンジ的な1台で、キーキャップがABS製からかな有りの昇華印刷モデルになったのが主な変更点、かな有りの昇華印刷グレーはRealforceとしても初の採用になります。また従来はEscのみだった赤いキーがEnter他にも拡大、所有欲が一層くすぐられるようになりました。一方でグレーの昇華印刷は視認性に欠けるため、所有機ではメインキー他をホワイト系に交換。見映えよりも実用性を重視しています(これはこれで好き)。

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Topre REALFORCE 108UDK(SJ38C0)

第一世代が108キー+USBへの進化を遂げる過程で、昇華印刷の黒いキーキャップを初めて採用したフルサイズ。ホワイト系のSJ38D0の色違いとも言えるモデルです。以降、リアルフォースの黒色モデルはABS&レーザーとPBT&昇華印刷の二本立てとなりますが、見やすさを取るかデザインを取るかは現在も賛否が分かれるところです。所有機ではCherryのG80-3060をイメージし、メインキーをオレンジに変更しています。うん、やはり昇華グレーよりも見やすいです。

Topre REALFORCE 108UG HiPro(YK0100)

背の高いHi-Profileキーキャップを採用し、初代から現行の第三世代に至るまでで最も特異なモデル。名称からプロフェッショナル向けと混同されることが多く(あながち間違いでもない)、また流通量も少なかったことからオークションやフリマでも花形的な存在です。キートップ面がシリンドリカル(曲面)形状で斜め方向からのラフな入力を許さず、垂直押下を要求される点では確かにプロユースかも知れません。

Topre REALFORCE 108UH-S(SA010S)

106→108への移行期、オフィスユースでの機能を高めるべく静音化が行われたモデル。また従来の変荷重/オール30gに続き、本モデルはオール45gの等荷重を採用。確実なタッチを求める層に高く支持されました。所有機は一部キーを変更し、地味なベースモデルをカスタマイズしてフル活用しています。

Topre REALFORCE 108US(SJ38D0)

106キー+PS/2から108キー+USBへの進化を遂げたSJ38D0は第1世代完成形のひとつと呼べる機種で、LA0200譲りのオール30gかつオールホワイトのキーキャップ。ただしスーパーホワイトではありません。タッチこそ異なるものの性能的にもリベルタッチには一番近く、換言するとリベルタッチの進化は第1世代相当からのブレイクスルーが待たれます。

Topre REALFORCE GX1(X1UCM1)

ゲーミングやキャラクターには関心が無いながらも、圧倒的なビルドクオリティから購買意欲をそそられたRealforceの最新鋭モデル。前世代の「Realforce RGB」から比べるとケースがフローティングデザインになり、キートップもサラサラした梨地の透過PBTに進化。金属製のケースカバーには粉体塗装が奢られ、触って良し、打ってまた良しです。それ以上に大きいのは、キーキャップの軸受けがMX互換の十字タイプに変わった点です。この変更によって、カスタマイズの幅が一気に広がりました。

Topre REALFORCE PFU Limited Edition

REALFORCEの東プレと、HHKBのPFUがタッグを組んだ夢のモデル、それがこのPFU Limited Editionです。HHKBのミニマルなキー配列があまり得意でない筆者には、HHKBのテンキーレス版として重宝しています。ケース右上のカーボン風プリントはプレミアム感に溢れ、リベルタッチ(黒)をカスタムする際にも参考にしました。メインキ-はR3用のスーパーホワイトです。

Topre REALFORCE R2SA-JP3-IV

入力反応位置の変更が可能なAPC機能を搭載した第2世代のREALFORCE、その中でも静音やオール30gの軽荷重、2mm/3mm厚のキースペーサー付属などのフルスペックを誇るモデルです。4Uと長めのスペースバーは賛否両論ですが、筆者は好意的に捉えています。個人的には最新のR3世代やフローティングケースのGX1よりも,事務機然としたアイボリー(IV)のR2が一番好きです。

Topre REALFORCE R2TLSA-JP3-IV

第2世代REALFORCEの最高峰・R2SAのクオリティはそのままに、コンパクトなテンキーレスに性能を凝縮。45g荷重のPFU Limited Editionと並び、ひたすらタイピングに没頭集中できます。PFUのカーボン柄やフルサイズのプラチナシルバーに対し、こちらのLEDカバーはシャンパンゴールド。アイボリーの落着いた配色にもマッチします。

Topre REALFORCE R3(R3HA11)

第三世代に進化し、Bluetooth&マルチペアリング対応となったモデル。また従来はJustSystemモデルの特権だった「かな有グレーPBT」が、今シリーズからレギュラー入り。デビュー当時は筆者自身も「リアフォは有線で充分」と思っていましたが、ワイヤレス機能は無いより有った方がいい。品質も申し分なく、今後のメインストリームとしての資質は充分です。ノーマル状態は黒一色ですが、キーキャップの模様替えを行うと見違えるほどの精悍さです。

Topre REALFORCE R3S(R3SA21)

無線対応の第三世代に対する評価が賛否両論ある中、R2をベースに最前列キーのレイアウト見直しを行なったモデルがR3Sシリーズ。同シリーズの中でホワイト系の静音タイプは45g荷重を採用した本モデルが一択となります。PFU Limited Editionが生産終了となった現在、ある意味でのフルサイズ後継モデルと呼んで良いかも知れません。キーキャップはPBTながらレーザー刻印のため印字が見づらく、より視認性の高い昇華印刷タイプに変更しています。

UNICOMP Mini M(US)

IBMのキーボード事業は1990年代にLexmark社に移管。その後は商号をUNICOMPに変更し、座屈ばねキーボードの伝統を守り続けています。Mini Mは同社の最新モデルであり、またSSK(Space Saving Keyboard)の系譜で唯一のUSB接続&LED搭載モデルです。打鍵感も往年の名機そのもので、ビンテージ市場では価格暴騰が著しい旧モデルを探し求めるよりも満足かつ安心できます。

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UNICOMP Mini M(JP)

基本機能はUS配列とほぼ同じで、SSKをUSBで使えるのが何よりの魅力です。その一方、国内代理店が存在したUltra Classicのイメージで手を出すと火傷をするかも知れません。本機はあくまでもISO配列に日本語キーを架装しているため、「\」や「_」など一部の日本語キーが使えません。メーカーとも半年に渡りインシデント継続&トラブルシューティングを行ない、保証期間に代品を送って貰うなど手厚いサポートをいただくも状況変わらず諦めました。代理店の不在ゆえ仕方ありませんが、そういった意味ではUS配列のほうが素直に楽しめます。

UNICOMP Ultra Classic106(JP)

ダイヤテックが国内代理店として取り扱っていた、貴重な日本語配列の座屈ばねキーボード。Mini Mはキーキャップを日本語に架装しただけの実質ISO配列なのに対し、こちらは日本語キーボードとしてしっかり動作します。筆者にとっては座屈ばねの原体験となったモデルで(本家Model Mよりも早かった)、MX青軸など比較にならない賑やかさに驚いたのを今も思い出します。2025年1月現在メーカーラインナップにも見当たらず、廃盤になってしまったかも知れません。

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UNISYS JPH-106KBD(FKB4874-206)

現在はその名を耳にすることも稀ですが、かつてUNISYSといえばIBMと肩を並べるメインフレームの雄でした。本モデルはOEMベースでもあるFMV-KB312のグレーに対してベージュのケースが落ち着いた印象を見せます。DECにSun、そしてこのUNISYSはいずれもビジネスユース。個人向けの本家312と実に対照的です。所有機はAT&Tモデルと同様、ロゴ追加で完成させています。

VARMILO  VA73M

綴りは「ヴァ―ミロ」でも正式な読み方は「アミロ」とのことですが、クオリティの高さは従来の中華キーボードの概念を覆します。外観もすっきりし、LEDも上品なホワイトタイプ。おもちゃ然としたRGBよりも、筆者は単色LEDが好みです。リベルタッチの新型はぜひとも、このVA73Mをベンチマークの一つに加えていただきたいと願っています。

WiNDY alfeel HG

いまは無き星野金属工業がリリースした、総アルミケースのキーボード。Keychronなどの新興メーカーがアルミフレームのモデルを相次いでリリースするようになった現在、そのコンセプトは間違っておらず、むしろ時代が早すぎたと実感します。圧倒的な剛性は打鍵圧が高めの人にもお薦めで、PBTキーキャップと組み合わせると最新鋭のキーボードにも負けない上質なタッチです。

WiNDY VANGUARD V101(Carbon)

alfeelと同じ星野金属工業がリリースした、NMBのRT6656TWJPをベースにケースの模様替えを行なったキーボード。タッチはNMBそのもので、往年のラバードーム式メンブレンキーボードをお洒落にアレンジした趣きです。シリーズ末期にリリースされたカーボン柄のケースは黒いキーキャップにもマッチし、打鍵の軽快さに加えて所有欲も満たしてくれます。

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WiNDY VANGUARD V101(Ice Metalic Blue)

alfeelと同じ星野金属工業がリリースした、NMBのRT6656TWJPをベースにケースの模様替えを行なったキーボード。カーボン柄と中身は同じですが、こちらのカラーリングはIBM(Ice Blue Metalic)です。LEDの高輝度アイスブルー化をはじめ気になる箇所を徹底的にモディファイし、メーカーがやり残した仕上げをひと通り施しています。顛末記は近日、記事に残したいと思います。

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Zenith ZKB-2

2024年現在では殆ど見かけることのなくなった、ALPS緑軸搭載のキーボード。ロープロファイル気味のキートップと緑軸のリニア特性、押下のたびに鳴るブザーのトリプル相乗効果で唯一無二の打鍵感を楽しめます。ケースボトムには鉄板を採用し、コレクションの中では Northgate OmnikeyやIBMのModel M、Olivetti ANK-25と並ぶ「ヘビー級四天王」に君臨しています。

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ふもコレ キーボード スタンダード

「ふもっふのおみせ」を手掛けるフェルマーが企画し、中国・深圳のVarmiloが製造を手掛ける、すっきりした外観のキーボード。標準109+マルチメディア4の計113キーは最前面のR1列に若干くせがあるものの、木目調の表面加工を施したケース外観や1.5mm厚のPBTキーキャップ、大人の使用に堪える白色LEDなどは中国製キーボードの中でも白眉と呼ぶにふさわしい品質を誇ります。手持ちの白色系キーボードではMajestouch HAKUARealForce R3SA21と並ぶ「ホワイト三傑」です。

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